猫手政宗(ニャテマサムネ)を一人前の殿にするため、仙台の歴史や郷土料理、伝統工芸品、軍資金管理法などを伝授するコチュウロウの奮闘記

tanjou

若殿(ニャテマサムネ)誕生



 美波 「ニョンテンマル 居る?」

    「食べるものもってきたよ!!」


 ニョンテンマルは、愛宕神社の境内で美波の庇護の下すくすくと育っていた。


 美波 「あれ ニョンテンマル お客さん??」

 片倉 「おお これは美波どの はじめましてでござる」

    「せっしゃ ニャテ家の元家老、片倉小鼠郎(カタクラコチュウロウ)
     と申す者でござる」


 美波 「ニャテケ??? カロウ???」

    「ニョンテンマル このお爺さん、いったい誰なの?」


 ニョン「う~~ん、近くに住んでいるお爺さんなんだけど」

    「僕のこと見て、猫手(ニャテ)家の御曹司とか、若!とか言うんだ・・・」


 美波 「いったいあなたは誰なの?」


 片倉 「それについてはおいおい話すとして  」

    「美波殿は、若 いやニョンテンマル殿をどこで拾われたでござるかな」

 美波 「愛宕橋の下よ。 空き缶に入って流れてきたのよ」


 片倉 「それはいつのことでござるかな」

 美波 「確か去年のバレンタインデーだったから2009年の2月14日ね」


 片倉 「そのときのニョンテンマル殿はどのような格好でござったかな」

 美波 「そうね、確か猫の手の模様、肉球の模様の白い布にくるまっていたわ」

ニャテ家の家紋

 片倉 「美波殿」

    「仙台のペット界はこの400年間、

     伊達政宗公が築いた青葉城本丸の床下から、

     明治以降は青葉城の護国神社の床下から

     猫手家(ニャテ家)が治めていたのじゃ」

 美波 「ふ~~ん」


 片倉 「そのニャテ家の家紋は、猫の手の模様、すなわち白地に肉球」

 美波 「ふ~~~ん」


 片倉 「そのニャテ家に待望のご世継ぎがお生まれになったのが昨年2月10日のこと」

    「そして、織田ノブナワンに攻め込まれたのが13日の金曜日」

 美波 「う~~~~ん」


 片倉 「おそらく追っ手に追われた奥方様は、青葉城の下を流れる広瀬川に

     産まれたばかりの若を流し、事切れたのではないかと思われるでござる」


 美波 「そういう経緯だったのね ニョンテンマル」

    「それで、下流にある愛宕橋の下で私がニョンテンマルを拾い上げたわけね」


 片倉 「左様でござる」

    「これで、ニョンテンマル殿がニャテ家の御曹司であることがお分かりで

     あろうかの」

    「そして、わし、コチュウロウはニャテ家に代々仕える家老職の身」

    「隠居して領国内を旅している間に、この大乱が起こったのじゃ」

 美波 「------」

 片倉 「のう、美波殿」

    「ニョンテンマル殿をわしに預からせてはくれまいかのう」






 美波 「わかったわ」

    「そういう事情なら、しかたないわね」

    「ニョンテンマル! 立派なお殿様になるようコチュウロウ殿の言うことを聞いて

     修行に励むのよ!」

 ニョン「うん 僕がんばるよ でも美波もときどき遊びに来てね」

 美波 「もちろんよ」

    「わたしが今のニョンテンマルのお母さんなんだからね」




 片倉 「では ニョンテンマル殿」

    「今から、若は猫手政宗(ニャテマサムネ)と名乗っていただきますぞ」

    「よろしいかな」


 ニャテ「うん」


 片倉 「先祖代々伝わるこの名にふさわしい猫殿になるよう

     このコチュウロウ全身全霊を傾けてお教え仕りますゆえ

     立派な殿になってくださりませ」


 ニャテ「うん」(なんか大変なことになってきたなあ・・・)

powered by Quick Homepage Maker 4.27
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional